2011年6月7日火曜日

世界史的視点から見た日本経済

この不景気の原因は、複合的で一つの原因に帰すのは難しいと思うが、巨視的に見れば、要するに国家の成長段階をピークアウトして成熟段階に入ったということだろう。
成熟社会に適合した経済モデルへの過渡期の苦しみの段階かも知れない。

繁栄の原動力は製造業にあるが、世界史的に見て経済の繁栄の中心は、イタリア→ポルトガル→スペイン→ドイツ→オランダ→イギリス→アメリカ→日本→中国、インド・・・などへと概ね西周りで移動し続けている。
さらに将来は中東、アフリカなどに移動し、来世紀以降には経済の中心は南半球にポールシフトするかも知れない(しないかも知れない)。

クリントン政権時代の捨身の日本潰しの奸計=超円高やグローバリズム、市場原理主義で日本の製造業と雇用が国外流出したことが痛い。
製造業が去った国は衰退する運命にある。
歴史を見ても、スペインなどは国内から製造業が移ったドイツを支配しようと戦争をしかけた位である。
イギリスも当時植民地だったアメリカと戦争した。
日米貿易戦争と言われた80年代から90年代初頭、クリントンは、安保は軍事から経済に移ったと公言し、日本を「エネミー(敵)」と呼んだ。
そして現在、日本はアメリカからも自律できず(米が英から独立したのとは違い)、愚かにも中国に言いがかりや難癖をつけている。

だからと言って、自民党政権時代のように今更「日本はやっぱり製造業♪」などとほざいて時代に逆行する失政で痛手を深くするのは愚かだ。
産業構造の進化が必要だ。
劣化した資本(人、金、モノ)のテコ入れ政策が必要だ。
マスゴミによる妬みと僻みとルサンチマン丸出しの企業叩きも法規制でやめさせる必要がある(過去にマスゴミが話題にした業界は、その後、みな衰退している)。
中途半端な大国意識が改革を遅らせている。
香港、シンガポールなどの小国のように過激でメリハリのある優遇策や規制緩和(小泉時代の無闇やたらなものでなくターゲットを絞る)が必要だと思う。
例えば、TPPで騒ぎになったような全面開国でなく、日本に香港のような金融と自由貿易の都市国家(特区)を作り出島開国をしたらどうか。
都市限定の部分開国だから農業は保護できる。
自由貿易と保護貿易のいいとこ取りができる。
日本全国一律同じという発想は古い。
日本は巨大な単細胞生物のように未分化で身動きが取れなくなっている。
分化と進化=ソリューションが必要だ。
地域に役割を割当て大胆な機能分化できないか検討しても良いはずだ。
(それで将来、格差などが問題になりそうなったら、適宜修正して行けば良いのである)。
現在は、格差と称して階層分化させてスケープゴートを作り、互いに誰かに押し付け合いをしているから失業者も増える(ヨーロッパなら移民に担わせる役割を国内に強引に貧民を作って担わせようとしていないか)。
製造業を再生する為には、国内生産品は消費税免除するなどしたらどうか。
産業高度化や技術革新を促進する為に外国人研究者含め優秀な人材を国内に集める特区や制度を拡充するのも良い。
それで水蒸気~内燃機関、電気、ITに継ぐ第4、第5の産業革命、エネルギー革命を起せればベターだ。

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